「退職後の住民税ってどう払えばいいの?」「住民税の払い方が分からない」と迷う人は多いはずです。
給与天引きが止まると納付方法が変わるため、流れを知らないと期限や資金繰りでつまずきます。
住民税の納付は、特別徴収(給与天引き)と普通徴収(自分で納付)の二方式が基本です。

退職の月や転職の有無で取り扱いが分かれる点に注意しましょう。
支払いの遅延は延滞金の原因となるので、納付書の到着前から計画を立てることが大切です。
- 退職後の住民税の払い方(特別徴収と普通徴収)
転職の有無や退職月で取り扱いがどう変わるかを解説。 - 払い方で注意すべきポイント
前年所得課税・納付書到着時期・滞納リスクを整理。 - 退職後の住民税に関するQ&A
退職月の扱い・納付書到着後の対応・無収入時の取扱いなど。 - まとめ:払い方とタイミングの確認ポイント
計画的な資金確保と早めの相談を推奨。
退職後の住民税の払い方を解説
住民税は前年の所得に対して課税されるため、退職後も納付義務は継続します。
支払い方法は退職時期や転職状況で変わり、誤解すると延滞の原因になります。ここで基本と分岐を整理します。
退職後の住民税は「特別徴収」と「普通徴収」の2つの方法がある
住民税の支払い方は、給与から天引きされる特別徴収と、納付書で自身が支払う普通徴収の2方式が基本です。
退職で給与支払いが止まると、通常は普通徴収へ切替わります。
「普通徴収」「給与からの特別徴収」及び「年金からの特別徴収」の3種類があります。
引用元:住民税について|新宿区
転職先がすぐ決まっている場合は新しい会社で特別徴収が継続される
転職が決まっていれば、普通徴収から特別徴収へ再切替でき、給与天引きが再開します。
会社と市区町村の届出(特別徴収切替届出(依頼)書)で、月々の天引きに戻せます。
就職・転職等により、普通徴収(個人納付)となっている方を特別徴収へ切替える場合、『特別徴収切替届出(依頼)書』を提出してください。
転職先が未定・開業予定の場合は普通徴収で自分で納付する
転職未定や開業予定なら、普通徴収により納付書で支払います。
金融機関・コンビニエンスストア・口座振替・スマホ決済など、自治体が案内する方法から選べます。
納付書の到着には一定の時間差が生じます。
延滞金の発生を避けるため、支払時期と資金の確保を前広に検討しておきましょう。
1月〜5月に退職した場合は給与からの一括徴収が原則となる
年度切替前(1〜5月)に退職すると、残額を最終給与や退職金から一括徴収するのが原則です。
手取りに影響が大きい場合があるため、退職前に金額見込みを確認しましょう。
(※)元の勤務先から5月31日までに支払われる給与等から、残りの税額を一括して特別徴収(給与天引き)しなければなりません。
6月〜12月に退職した場合は普通徴収へ切り替わり納付書で支払う
6〜12月の退職では、残額が普通徴収へ切替わり、本人あてに納付書が送付されます。
期日までに金融機関やスマホ決済で納付し、滞納を避けましょう。
6月1日から12月31日までに退職・休職した場合、特別徴収ができない残りの税額を普通徴収に切替し、納税義務者本人に納付していただきます。
納付方法は自治体で異なるため、納付書同封の案内や自治体サイトで最新の支払手段を確認しましょう。
退職後の住民税の払い方で注意すべきポイント
退職後の住民税は、課税の基準年や納付書の到着時期、住所変更時の課税自治体、滞納時のリスクなど、誤解しやすい要素が多いのが実情です。
ここでは重要ポイントを整理し、計画的な納付につなげます。
住民税は前年の所得に課税されるため「退職=非課税」にはならない
個人住民税は前年の所得に基づき課税される税目です。
退職直後に収入がなくても、前年に所得があれば当年の住民税は課されます。非課税基準に該当しない限り、納付義務は残ると理解しましょう。
所得割は、前年の所得金額に応じて課税されます。
引用元:個人住民税|東京都主税局
納付書が届くまで1〜2か月かかるため支払い資金を確保しておく
普通徴収へ切替わると、納税通知書(納付書)の発送は多くの自治体で6月上旬です。退職から実際の納付開始までタイムラグが生じるため、資金を取り崩さず確保しておく計画性が重要です。
市県民税は毎年6月に税額が確定し、納税通知書は6月上旬〜中旬ごろ送付します(特別徴収は事業所へ5月に通知)。
他自治体でも、普通徴収は6月・8月・10月・翌年1月の4期に分けて納付する案内が一般的です。
普通徴収は、6月・8月・10月・翌年1月の4回に分けて納めます。納税通知書は6月上旬に送付します。
到着時期と納期の併記に注意し、家計計画に織り込んでおきましょう。
引っ越しても課税は1月1日時点の住所地の自治体で行われる
住民税の賦課主体は1月1日現在の住所地の自治体です。
年の途中で転出・転入しても、その年度分の課税自治体は変わりません。二重課税を避けるため、住民票の異動手続きも早めに済ませましょう。
住民税は1月1日現在の住所地で課税されます。1月2日以降に転出した場合は、その年度の住民税は転出前の区市町村に納めていただきます。
滞納すると延滞金や差押えの対象になるため早めの相談が重要
納期限内に納付できない状況が続くと、延滞金の加算に加え、最終的には差押えなどの滞納処分に発展する可能性があります。
厳しいときは、督促前に自治体へ分割納付の相談を入れましょう。
自主納付がない場合、延滞金の加算や法令に基づく差押等の「滞納処分」を受ける場合があります。
引用元:滞納処分について|さいたま市
納付が難しいと感じた段階で早めに相談すれば、分割・猶予などの提案を受けられる可能性があります。
計画的に資金繰りを整え、納期限を守る意識を持ちましょう。
退職後の住民税の払い方に関するよくある質問
退職後の住民税については、「退職月分は会社が払ってくれる?」「失業中はどうなる?」など、誤解されやすい疑問が多く寄せられます。
ここでは特に質問の多い内容を整理し、実務的な対応を紹介します。
退職月の住民税は会社が支払ってくれるの?
退職月の住民税は、給与からの天引き(特別徴収)で支払われるのが原則です。
ただし、退職のタイミングによっては未徴収分が残るため、その分は本人が後日納付書で支払うケースがあります。
転職先が決まった後に納付書が届いた場合の払い方は?
転職後に前職分の普通徴収用の納付書が届くことがあります。
その場合は、自治体に「特別徴収切替届出書」を提出すれば、新しい勤務先で給与天引きに戻せます。
就職・転職等により、普通徴収となっている方を特別徴収へ切り替える場合、『特別徴収切替届出(依頼)書』を提出してください。
失業中・無収入のときでも住民税は払わないといけない?
住民税は前年所得に課税されるため、退職後に無収入でも原則納付が必要です。
申請には離職票や雇用保険受給資格者証など、所得減少を証明する書類が必要です。
減免や分割が認められる場合もあるため、早めに相談しましょう。
住民税の納付書が届かない・紛失した場合の対処法は?
納付書が届かない場合や紛失した場合は、課税自治体の税務課に再発行を依頼します。
紛失のまま放置すると延滞金が発生するため、早めの連絡が重要です。
普通徴収の場合、払い方にはどんな種類がある?
普通徴収では、納付書・口座振替・電子納付など複数の支払い手段があります。
自治体によってはスマートフォン決済にも対応しており、PayPay・LINE Pay・クレジットカードでの支払いが可能です。
支払い忘れを防ぐなら、口座振替や電子納付を選ぶのがおすすめです。
金融機関に出向かずに支払いが完了し、納付漏れの心配も減ります。
退職後の住民税は払い方やタイミングをよく確認しておきましょう
退職後の住民税は、前年の所得に基づいて課税されるため、無収入期間でも納付義務が発生します。
特に、退職の時期によって特別徴収・普通徴収の切り替えが生じる点は誤解しやすく注意が必要です。
また、支払いが難しいときは延滞になる前に相談し、減免や分割納付などの制度を活用しましょう。
計画的な資金管理で、退職後の生活負担を最小限に抑えることができます。
- 住民税は前年の所得に基づき課税される
退職しても前年に収入があれば課税対象になります。 - 退職時期によって納付方法が変わる
1〜5月退職は一括徴収、6〜12月退職は普通徴収が原則です。 - 転職・引っ越しをしても納税先は変わらない
1月1日時点の住所地で課税されるため、自治体をまたぐ場合も注意が必要です。 - 納付書の到着は6月前後、資金を確保しておく
支払い時期を把握し、家計の中で確実に納付できるよう準備をしましょう。 - 延滞や滞納を防ぐため早めの相談を
納付が難しいときは、減免や分割など救済措置を活用するのが賢明です。


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